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スポーツ障害

スポーツ障害とは

スポーツ障害とは、運動によって過度の負担が繰り返される事によって蓄積され、負担のかかっている部分が徐々に損傷し、痛みを主症状とした慢性状態に移行したものをいいます。軽度の場合は運動時痛のみですが、重傷になると日常生活動作にも困難を生じるようになります。

スポーツ傷害、外傷

運動中に大きな力が急激に加わることにより起きるケガのことで、骨折、脱臼、捻挫(靱帯損傷)、肉離れ、腱の断裂などがあります。このような場合は、RICE処置を応急処置として行います。

RICE処置…肉離れや打撲、捻挫など外傷を受けたときの基本的な応急処置方法。 Rest(安静)・Icing(冷却)・ Compression(圧迫)・Elevation(挙上)の4つの処置の頭文字から名付けられました。

早期にRICE処置を行うことで、内出血や腫れ、痛みを抑え、回復を助ける効果があります。

メディカルチェック

・スポーツ損傷の突発的外傷は避けがたいが過負荷障害(overuse)は指導によって避けられる

・スポーツ損傷をできるだけ避けるには日常的なメディカルチェックが重要で個々の身体特性、競技の特性にそって指導が大切

◆頚髄損傷

・バーナー症候群

・側屈強制され腕神経が牽引される

​・アメフトやラグビーなどで起こる

​・頚から肩、手にかけて電撃痛(針を刺すような痛み)

​・一過性

◆頚髄捻挫

・追突事故に見られる

・痛みと運動制限

・頸椎の過伸展損傷が多く、飛び込み、レスリング、スクラムなどで起こる

・黄靭帯、棘間靭帯、周囲筋の急性炎症を起こす(断裂も)

・レントゲン異常なしの際、神経根症状の有無が問題となり得る

・安静、装具など

◆腰部打撲、捻挫

・腰仙部の筋肉、筋膜、腱、靭帯の損傷や炎症によって起こる

・スポーツによる急性、慢性の腰痛の場合、捻挫・打撲のケースが多い

・運動痛、圧痛、運動制限が主

◆上・下前腸骨棘乖離骨折

・股関節、鼠径部に痛み、歩行困難や運動制限

・上前腸骨筋の縫工筋、大腿筋膜張筋、下前腸骨棘では、大腿直筋付着部が運動負荷により乖離骨折に繋がる

・安静、免荷

◆肉離れ

・プレー中に良く発生する

・筋肉の収縮時に、筋肉が引き延ばされた際に発生

・ダッシュの際、スタート、ストップなど。ボールを蹴る。急な方向転換などで発生

・良く発生する部位としては、ハムストリングス、ふくらはぎ、腿前の筋肉

・発生時は激しい痛みを伴う為、自覚症状がないケースは稀

・発生時は速やかにプレーを中止し、医療機関へ

・発生直後はアイシングや圧迫など適切な初期処置が復帰期間短縮に繋がる

・発生後数日はRICE処置を行う

・発生後3日前後で内出血がみられ、1~2週間程度歩行困難の状態が続く

・痛みがなくなり、炎症が治った場合でも、関節可動域や筋力が低下したまま復帰すると再発に繋がる為、

 しっかりとリハビリテーションを行う

◆野球肩

・上腕二頭筋長頭が上腕骨の大結部と小結節の骨の溝を覆う靭帯の間で挟み込まれて炎症を起こす

・投球過多や年齢要因で、肩峰、烏口肩峰靭帯との間で肩旋回筋腱板が摩擦され炎症に繋がる

・成長期の過度な投球回数は避ける

◆野球肘

・投球動作の際におこる全ての障害

・肘の内側にあたる上腕骨内側上顆の周囲に痛みを感じる

・肘の外側にあたる上腕骨外側上顆や肘の後ろにあたる肘頭、肘窩に痛みがでるケースも

・特徴として投球動作の始めに痛みが見られる

・痛みがなくてもプレー後はアイシングをし、入浴時に肘~手首の間の筋肉をほぐすようにして予防をする

◆ゴルフ肘

・肘、手首の周辺にある筋力の過度な使用により上腕骨内側上顆、上腕骨外側上顆に生じる痛み

・酷くなると物を持つだけで痛みが出る。人差し指や中指を動かすだけで痛みが出る

・一度痛むとなかなか取れない特徴

・ゴルフプレー中、肘の違和感や力の入りにくさなど症状が出たら速やかにプレーを注視し、RICE処置をとる

・サポーターを付けて肘の安静化を図る日常生活を

◆テニス肘

・肘の上腕骨外側上顆、上腕骨内側上顆に生じる痛み

・肘から下の筋肉への過度な負荷による腱炎症

・酷くなると物を持つだけで痛みが出る。人差し指や中指を動かすだけで痛みが出る

・一度なるとしばらく痛みが取れない為、痛む前にストレッチやアイシングを行う事が重要

◆タナ障害

・膝全面の痛み

・引っかかり感

・膝盤骨と大腿骨の間に滑膜が増殖しひっかかり、鎌状になる

・関節鏡で切除(当院では行っておりません)

◆下腿コンパートメント症候群

・圧痛、知覚異常、しびれ、冷感

・打撲による内出血や走り過ぎによる炎症で下腿の筋、神経、血管の通るコンパートメントに腫脹をきたす

・内圧の測定

・重症になると筋膜切開(当院では行っておりません)

◆ジャンパー膝

・バスケットボール、バレーボールなどに多くみられる(ジャンプ動作)

・大腿四頭筋の膝蓋骨の腱付着部に繰り返しストレスがかかり炎症に繋がる

・オスグッド

◆ランナー膝

・膝の外側に痛み

・膝の外側にある骨と靭帯が、膝の連続した曲げ伸ばしにより擦れ合い、炎症に繋がる

・膝の外側を推すと激痛。また、膝の曲げ伸ばしによる痛み

・寒い時期に走る。長い距離を走ると初心者、熟練関係なく症状が出る

・痛む部位への丁寧なアイシングを

・マッサージやストレッチで腿の外側をケア

・骨盤が後傾している場合、また、O脚の方はなりやすいので注意

◆鵞足炎

・膝の内側に痛み

・もも前の内側筋肉から、もも後内側の筋肉が強く緊張する事で起こる

・膝の曲げ伸ばしの際に痛み。膝の内側を押すと激痛

・股関節の動きが悪くなると起きやすい為、腰痛の併発に繋がやすい事から早い治療が重要

・痛む部位への丁寧なアイシングを

・マッサージやストレッチで腿の内側をケア

・X脚の方はなりやすいので注意

◆ 有痛性外脛骨

・突起が靴にあたる

・舟状骨内側の種子骨

・疼痛

・アーチ矯正

◆ 足関節捻挫

・外力が伝わる事で関節の可動域を超え関節が動いた場合に起こる

・靭帯の部分断裂、および断裂、酷くなると脱臼骨折に繋がる場合も

・治療やリハビリテーションは必ず行う

・痛みながらプレーを継続すると回復時期が延びてしまう

◆ 足底腱膜炎

・ランニング、歩行中の着地時に踵骨足底内側部に痛み

・アーチ機能の疲労による低下

・足趾屈筋腱の牽引力で踵骨棘をつくる

◆ 踵(かかと)

・ランニング、ジャンプなどの反復で屈筋腱の牽引でしょう骨に棘ができる

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